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趣味の世界を中心に、私taipaが日々思うことを述べていきます。

資材や重機はどうやって上げたのだろう 四十五番岩屋寺(その4)

さきほど丁石の表示のずれが5丁くらいあったので、本堂エリアまでは約500mというのは見当が付いたが、それにしても下りは長かった。もう本堂より下まで下りてしまったかと思ったくらいである。

ひと気がないのでまだ着いていないだろうとは思ったけれど、それにしても遠かったし、下り傾斜がきつくて難儀した。ようやく何人か登って来るのが見え、続けて仁王門が見えるまで15分以上かかった。

この仁王門は本堂エリアと行場エリアの間にあるもので、門の向こうには大師堂がある。八丁坂から仁王門を経て入ると、大師堂、本堂を経て手水場となるので普通の順序とは逆になる。行場を経由してきたので禊は済ませてきたと考えて、そのままお参りする。さすがに本堂エリアは大勢の人がお参りしていた。

本堂エリアもさきほどの白山大菩薩特別行場と同じく、後方は四国カルストの切り立った崖になっていて、せりわり行場ほど高くはないものの岩の洞まで登ることのできる鉄製の梯子が掛けられている。一遍聖絵に残されているもう一つの絵の場所である。こちらには、何人かの人が登っていた。

それにしても、異観というべき風景であった。来る前から写真では見ていたものの、現物を前にするまでそのすごさは分からなかった。私自身、何枚も写真を撮ってみたけれども、とても写真で現物のすごさを表わすことはできない。

海岸山岩屋寺(かいがんさん・いわやじ)。海岸山の山号は弘法大師の「山高き谷の朝霧海に見て 松吹く風を波にたとえむ」から採られたものといわれるが、ご詠歌は全然別で、「大聖の祈る力のけにいわや 石の中にも極楽ぞある」である。わざわざ大師御製の歌があるのに別の歌をご詠歌にしたのだろうか。歌の格としても大師の方が上のように思える。

いずれにせよ歌の意味は、「山の上から見ると谷を流れる朝霧は海のようで、松林に吹く風は波のようだ」と、山の中を海岸に例えている。残念ながら雨が激しくて、どこで詠まれた歌なのか探すことはできなかった。

本堂エリアは、いろいろな写真で紹介されているように石灰岩の壁の下に作られているが、なかなか全容を見渡せる場所がない。普通に歩いているとお堂が建っているだけなのだが、上を見ると岩壁であり、まさに「岩屋」の名にふさわしい。

本堂エリアには納経所など、近年建てられたと思われる鉄筋の建物が何棟かあったので、トラックや重機が上がれたのだろうが、地図を見ても参拝者が登り下りする参道の他に道はないようなのである。工事の人はどうやって、資材や重機をここまで上げたのだろう。山小屋ではヘリコプターで運ぶが、ここは石灰岩の壁に囲まれて、ヘリポートを作るような平地は見当たらない。

納経所でご朱印をいただくと、午後3時近い。いやしの宿八丁坂では往復5時間と聞いていたが、すでに3時間が経過している。境内もそれほど広くないので、名残惜しいが出発する。本堂エリアから麓まで参道がスイッチバックで下って行くが、傾斜が急なのでどんどん標高が下がるのが分かる。

参道の傍らには多くの石仏が並べられており、それが例外なく苔で緑色になっている。雨が多いからだろうか。今日の雨も予報では止むと言っていたのに依然として降り止まない。遍路姿の人達とも何人もすれ違ったから、いまや多くの歩き遍路は県道を経由して登ってくるようである。

海岸山の扁額の掛かっている山門を出てからも、スイッチバックの石段が際限なく下っていく。ようやく駐車場レベルまで下りると「岩屋寺まで30分」と書かれていたから、バスや車のお遍路の人はこの参道を30分登らなくてはならない訳である。足腰の強くない人は大変である。 
 
参道のいちばん下にはいくつかお土産屋さんが軒を連ねているが、いずれも規模は小さい。有料駐車場も用意されているものの、こちらもそれほど広くはない。八十八の中でもたいへん有名なお寺なので、それなりの規模の駐車場や休憩所・トイレがあるだろうと予想していたのだが、その予想は外れた。唯一、屋根のある公共の休憩所は、乗合バスの待合所だけであった。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら。モバイルフレンドリー対応済。


本堂・大師堂の奥にある仁王門。ここから上が行場となり、標高差150mくらい登って八丁坂への山道に達する。


岩屋寺本堂。右に見える梯子が、すぐ上にある岩場に登る梯子。この風景も、一遍聖絵に描かれている。


参道を下る途中に本堂エリアを見上げる。すぐ裏が切り立った石灰岩の壁である。

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