Go Down Gamblin' Blog

趣味の世界を中心に、私taipaが日々思うことを述べていきます。

弘法大師は橋の下で一夜を過ごしたか 番外霊場十夜ヶ橋(その4)

道指南ではさりげなく「とよか橋 ゆらい有」と書かれている十夜ヶ橋(とよがはし)。かつてここへ来た弘法大師が、宿を乞うたけれども泊めてくれる家もなく、やむなく橋の下で過ごしたが寒さがたいへんに厳しく、一夜が十夜に感じられたという伝説がある橋である。

遍路は橋の上で杖を突いてはいけないというルールは、この橋の下に弘法大師が泊られたという由来に基づくという。ただ、私はこの説には疑問を持っている。というのは、弘法大師の時代には後の時代のように立派な橋はできておらず、せいぜい丸木橋に毛が生えた程度だったはずだからだ。

実際に、かなり時代が下るまで渡し船というのは各地に残っていたし(昭和初めでも数多くあった)、真念「道指南」にもいたるところに渡し船を使う箇所が登場する。古い時代の橋というと義経・弁慶の五条大橋が有名だが、あれだって12世紀、弘法大師の時代とは300年以上違う。橋の下で寝られるような大きな橋は、弘法大師の時代にはなかった。

だから、この伝説が成立したのはもっと後の時代、戦国時代よりも後ではないかと想像している。真念もこの話を聞き(道指南に書いてあるから聞いたのであろう)、弘法大師の時代とするとおかしいと思ったので、細部を割愛したのではなかろうか。ちなみに、「霊場記」「辺路日記」には十夜ヶ橋の記事は載っていない。

話は話として、ここには別格八番札所である永徳寺がある。別格霊場は龍光寺に続くお参りで、八十八ヶ所の順路にあるものについてはできるだけお参りしたいと考えている。

国道56号の左側の歩道を歩いていたところ、十夜ヶ橋への進路は高速道路の出入り口になっていて歩行者の横断ができない。やむなく横断歩道を三回渡って永徳寺の前に出る。通りに面して本堂と納経所があり、その右手に渡り廊下で大師堂がつながっている。大雨の中ではあるが、何人かのグループが本堂前でお参り中であった。

大師堂の前、国道沿いには東屋があって、サイクリング中らしき外人さんが雨宿りしていた。そして、その東屋の横から橋を渡って川沿いに下りる石段があって、橋の下には石像や香炉・ろうそく立て・花立てなどが並べられている。

ご朱印をいただいた後、そこまで下りてみる。左の大き目の大師像は腕を枕におやすみになっているが、右の小さ目の大師像は小さな布団がいくつも掛けられている。これは病気平癒・身体健康のための加持の布団だそうだ。

ベンチがあるので腰かけてしばし物思いにふける。川は水面がすぐ近くだが、濁っていて下水の匂いがする。野宿用のゴザを貸し出していると聞くけれども、ここで泊まれと言われても寒さより匂いでギブアップだろう。それでも、有料で鯉の餌が置かれている。この水の中でも鯉は育つのだろうか。

池の水全部抜きますという番組で、最後は泥のようになった水の中からなんとかガーだかギーだかに体を齧られた鯉が現われるから、水が汚いのも平気だし少々のケガにも耐えられるのだろう。雑食とも聞いたことがある。

この十夜ヶ橋永徳寺には、大師に倣って一泊するための通夜堂も作られているということだが、どこにあったのかよく分からなかった。すでに橋を渡って反対側に来てしまったので、雨の中を戻って探す気力もない。14時50分出発。かなりゆっくりした。この日の宿は10km先の内子である。

(この項続く)

p.s. 「四国札所歩き遍路」のバックナンバーはこちら。モバイルフレンドリー対応済。


十夜ヶ橋永徳寺は国道の左側にあるが、高速道の入口になるため横断歩道を渡ってからしか入れない。


永徳寺本堂と納経所。十夜ヶ橋は、この写真でいうと納経所の右側になる。


橋の下におやすみになる弘法大師像。8~9世紀にこんなに大きな橋はないと思うが、そこは信仰の問題だろう。

↓ どれかクリックしていただけるとうれしいです。

にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 定年後の暮らしへ にほんブログ村 アウトドアブログ 軽登山・トレッキングへ
にほんブログ村 格闘技ブログ ボクシングへ にほんブログ村 その他スポーツブログ アメフトへ

拍手[33回]

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

プロフィール

HN:
taipa
年齢:
61
HP:
性別:
男性
誕生日:
1957/04/08
職業:
リタイアしました
趣味:
たくさん
自己紹介:
ハンドルは、足しげく通ったマカオの島から付けました。
当時から使っているので、昔の知り合いの方が分かるように引き続き使用しています。
以前、China方面からの大量のスパムに占領されてしまった苦い経験があり、コメント欄は数日間のみopenにしています。

カレンダー

05 2018/06 07
S M T W T F S
3 5 7
10 12 14
17 19 21
24 25 26 27 28 29 30

最新コメント

[06/10 taipa]
[04/01 taipa]
[03/03 NONAME]
[03/03 ビートル]
[02/25 taipa]

ブログカウンター


この数字は、2005年2月にniftyで開設してからの通算数字です。

忍者ランキング