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趣味の世界を中心に、私taipaが日々思うことを述べていきます。

かつての千畝の田は今では高速道に 四十二番仏木寺(後編)

一果山仏木寺(いっかさん・ぶつもくじ)、「果」は霊場記では「果頁」の一文字であり、山門の扁額は「王果」と読める。いずれにせよ当用漢字ではないので、霊場会HPでは「一カ山」と表記している。

弘法大師がこのあたりを通りかかった際、楠の老木の上に輝くものがあり、よく見ると珠であったので、その老木を伐って大日如来を造りその珠を頭部に納めたことから山号・寺号とされたと伝えられる。
 
家畜守護の寺院として知られており、ご詠歌にも「草も木も仏となれる仏木寺 なをたのもしき鬼畜人天」と詠われているくらいだから、江戸時代からそうだったのだろう。

霊場会HPによると、境内には家畜堂というお堂があって牛馬の陶磁器や扁額が奉納されているとのことだが、雨が激しすぎて探すことができなかった。すでに通り過ぎた宇和島市の闘牛関係者も来るらしいので、もう少し天気が良かったらじっくり見てみたいものである。

四十一番稲荷は「稲」のことだし、四十二番は農耕の助けとなる牛馬の守護、次の四十三番は役行者ゆかりの修験道の霊地だから、月山・篠山と菅生山大宝寺の間は、もともと仏教以前の古い信仰の霊地だったのかもしれない。

県道の右手に山門があり、そこから石段を上がったところが庫裏になる。ベンチが何脚か置かれていて、「納経は本堂前で行っています」の立札が立てられている。左に90度折れてさらに石段を上がると本堂のレベルに達する。境内はそれほど広くはないが、こじんまりと落ち着いている。

稲荷山でバス遍路の団体客がいたのでちょっと心配だったが、すでに通過したようで、たいへんに静かである。とはいえ、雨が一段と激しく、土の境内は雨で一面の水たまりになっている。

本堂の周辺には雨をしのげる場所がないので、やむなく納経所前のわずかなスペースをお借りしてリュックを置く。本堂・大師堂で納経しご朱印をいただくと、庫裏のレベルまで下りた。ここには、さきほどみつけた雨の当たらない場所とベンチがあったからである。

ベンチに腰かけてようやくひと息つく。ちょうど山門の裏にあたる場所で、山門の向こうに県道、その向こうには高速道の防音壁が見えている。霊場記によると、こちら仏木寺の前には千畝の田が広がっていたということだが、いまでは高速道が景色を分断している。

山門の手前には、七福神の小振りな石像が並んでいる。家畜守護だけでなく、商売繁盛とか家内安全をお願いするお寺さんのようだ。周辺には家も建っているのだけれど、それほど多くはないし、商店や食堂が全くない。いろいろ工夫しないと札所だけでやっていくのは難しいようである。

山門横にも東屋があり、自販機でペットボトルを1本補充して先に進む。龍光寺に10時前に着いた時にはこの日のスケジュールは楽勝だと考えていたのだが、「四国のみち」で遠回りした結果、仏木寺を出たのは12時を15分ほど回ってからになってしまった。

歯長峠を越えて次の明石寺まで、遍路地図のコースタイムは3時間40分。休みなしで歩いても着くのは午後4時になる。納経時間には間に合うとしても、明石寺からホテルまで3kmか5kmかはっきりしない現状では、午後6時の食事時間に間に合うかどうか微妙である。いっぺんに、時間の余裕がなくなってしまった。

話は変わるが、自販機は仏木寺の門前に一つ、少し先の民宿とうべやへの曲り角に一つあっただけで、あとは歯長峠を越えるまでなかった。大雨でそれほど水は必要なかったのでよかったが、遠征前半のような炎天下であれば厳しいことになっただろう。

[ 行 程 ] 
龍光寺 10:40 →
[4.7km]11:40 仏木寺 12:15 →

p.s. 四国札所歩き遍路のバックナンバーはこちら。モバイルフレンドリー対応済。


仏木寺の本堂・大師堂。山門から石段を登った境内は、こじんまりまとまっている。

 
本堂前から山門方向を振り返る。右側に見える建物が納経所。雨宿りできる場所はあまりない。

 
石段を少し下りて庫裏の前にベンチがある。江戸時代には千畝の田が広がる穀倉地帯だったが、いま山門の向こうを走っているのは高速道。

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以前、China方面からの大量のスパムに占領されてしまった苦い経験があり、コメント欄は数日間のみopenにしています。

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