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趣味の世界を中心に、私taipaが日々思うことを述べていきます。

山頭火一草庵訪問&奥多摩のお粗末な遭難 ~せいうち日記110

3月は意外と活動的だった。12日から15日まで3泊4日で四国の歩き遍路区切り打ちをし、25日には丹沢の梅ノ木尾根を歩いてきた。リタイアすると、現役時と違って資金的な余裕がなくなる上に定期券がなくなるので出歩くのに勇気がいるが、それでも時々は遠出をすると心身の刺激になっていい。

四国歩き遍路はこれが第8次になる。現役時代の2015年からスタートして今年で4年目、ペースが上がったのはリタイアしてからで、昨年は須崎からスタートして松山まで400km以上歩いた。今回は松山から今治まで3泊4日のスケジュール。前回は1週間以上続く雨降りで大変な目にあったので、早めにもう一回歩いておこうと思ったのである。

幸い天候に恵まれ、松山市内では札所以外に山頭火一草庵に寄ることができた。ここは自由律俳句の巨人・種田山頭火終焉の地で、すぐ近くにある護国神社の祭礼で一杯ご馳走になった後、大いびきで眠ったまま「コロリ往生」した。享年58。いまの私より若いが、長年の不摂生で歯は1本も残っていなかったという。

山頭火の一生を振り返ると、いろいろ考えさせられる。防府の大地主の家に生まれ、早稲田大学の一期生になるくらいだから頭も悪くなかったはずなのに、酒癖が悪く生活能力もなく、妻子はほったらかしにして離婚され、最後は無一文になって後援者の世話になって生きた。わがまま放題でしょっちゅう居場所を替え、借金は返せないまま世を去った。

それでも俳句の才能は抜群であった。明治以降の俳人で、すべての小中学校教科書に採り上げられているのは山頭火だけだそうである。生前は時代背景(亡くなったのは昭和15年である)もあって一部の評価にとどまり、無一文で周囲の援助で生き延びていたが、戦後、人気が高まった。いまや句碑の数は芭蕉に次いで多く、防府駅前に銅像も建っている。

常々、才能と人格はリンクしないと思っているが、山頭火の場合も社会常識に欠けるところが多く、付き合う人達はかなり困っただろうと思う。自らは、1日4時間ほど托鉢すると泊まって1杯飲むくらいは難なく集まり、「袈裟の功徳と行乞の能力」と書いているが、実際には息子から仕送りがあり、後援者には小遣いをもらい、さらに借金までしているくらいであった。

生きているうちに評価され勲章をもらったり名声を得るのがいいのか、生きている間は不遇であっても後世に残る仕事をする方がいいのか、難しいところである。両方手に入れられれば一番いいのだろうが、生きている間に名声を得る人に限ってすぐに忘れられる傾向があるような気がしてならない。

そして、お遍路から帰ってきて天気がぐずつき、春分の日に山では雪になり、奥多摩・八ヶ岳と関東近辺で全国配信される事故のニュースが続いた。

この二つの遭難を山岳事故としてひとまとめにするのは気の毒なくらいである。八ヶ岳の遭難を脱線事故に巻き込まれたようなものとするならば(天候・積雪の条件、そもそもこの時期に八ヶ岳に登るスキルがあったかどうか検証が必要にせよ)、奥多摩の方は遮断機の下りた踏切に突っ込んで電車を止めたようなものである。全く同情の余地がない。

なぜあと3、4日待てなかったのだろう。好天に恵まれた週末であれば、何の問題もなかったはずである。中国人がいたからスケジュール的に難しかった?だったら高尾山でも御岳山でも登ってろという話である。金副隊長(元青梅警察署山岳捜査隊)がいたら、そんな遅い時間にあんな天気で登るなら、ビバーグの用意くらいしておけと激怒するところだ。
 
幸い、私の方は暖かくなって、25日の日曜日に丹沢に行った。ヤビツ峠のバスが途中までしか走らないという情報なのでちょっと心配したが、標高の低いところを選んだので特に問題はなく登山道も乾いていた。昨年歩いた時に道を間違えて危ない目にあったコースなので慎重に歩き、予定通りちゃんと登って下りることができた。

山の報告はこの間から書かせていただいているが、 うれしかったのは足腰の痛みがほとんど出なかったことである。以前は、春になって標高の高い奥多摩とか丹沢に行くと、4~5日はふくらはぎや太ももが痛くて、階段の上り下りがきつかったくらいである。

ところが、このところ定期的に山歩きをしてブランクをあまり作らなくなったのがよかったのか、あるいは歩き遍路で足腰が鍛えられたのか、いまのところ山歩きの後遺症に悩まされることはない。次の予定は山小屋泊の1泊2日だが、これもクリアして新たな山域に挑戦したいと思っているところである。

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山頭火終焉の地、道後温泉から歩いて15分ほどの一草庵。現在は公園として整備されていて、こちらの建物はトイレ兼資料展示スペース、後方が昭和初めの建物を再現したものである。

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以前、China方面からの大量のスパムに占領されてしまった苦い経験があり、コメント欄は数日間のみopenにしています。

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