Go Down Gamblin' Blog

趣味の世界を中心に、私taipaが日々思うことを述べていきます。

亀田vsJBC 1年経過

亀田兄弟とJBC+拳論の法廷バトルが本格化してから、早くも1年が経過した。この1年で様変わりしたことといえば、井上尚弥の登場によりボクシング界が新しい時代に突入し、もはや亀田兄弟の出る幕がほとんどなくなったということである。「去る者は日々に疎し」と言うけれどもまさにその通り。亀田を放送すれば視聴率が取れるという時代は終わったようである。

個人的に肩入れしている拳論との訴訟については、行列のできる北村弁護士がストーリーAとかストーリーBとか言っていたものの結局は尻つぼみ。実際の口頭弁論手続きを事務所の同僚に任せ、亀田兄弟も活動の場を海外に移して今日に至っている。アル・ヘイモンと契約できたのはご同慶のいたりだが、それだけ強い相手とやらされるということだから、しっかり勝ち残ってほしいと思うばかりである。

前にも書いたようにこの訴訟合戦の本質は兵糧攻めであるから、目立った動きがなければそれだけ亀田サイドに不利である。したがって、個人的にはこの先何年でも法廷闘争をやっていただいて、亀田兄弟は「あの人は今」になってしまうのが一番いいと思うけれども、せっかくだから2年目突入を機に、裁判の展開について私見をまとめてみたい。

まず押さえておかなければならないことは、JBC職員vs亀田、亀田vs拳論のいずれの裁判も民事ということである。民事の裁判では、はっきり言って正義や真実がどこにあるかが問題ではない。裁判所によって原告・被告間の調整が図られるということが重要なのである。したがって(特に日本では)民事では和解という結論がベスト、うやむやのままに終わるというのがベターな解決となる。

原告・被告間の調整とは何かというと、はっきり言ってカネである。裁判所としては上に述べたように和解での決着をめざすものの、判決まで行かざるを得ない場合、どういう根拠でどちらがいくら払うかということを判断する。その判断においては、基本的に前例(判例)を踏襲し、それに当事者に対する裁判官の印象(心証)が加味されて判決が下される。

以上を踏まえて、まずJBC職員vs亀田の裁判についてみると、職員の主張は「亀田兄弟の対応に身の危険を感じた。その精神的被害に対し損害を賠償せよ」ということであり、対する亀田サイドの主張は「そんなことはしていない。事実無根の訴訟で名誉を棄損されたのでその損害を賠償せよ」である。

訴訟のこれまでの経過をみると、JBCと亀田ジムに意見の相違があったことは争いようがない。それを狭い部屋の中で交渉したのも事実である。亀田側がもし事実無根というのであれば、職員に対して精神的圧迫感を与えるような発言はしていないと主張しなければならないが、自分達で提出したVTRが逆の証拠になって、全面的に否定することができなくなっている。
 
亀田サイドとしてはその証明ができないものだから、「JBCは統括団体であり亀田ジムより立場が強い。だから強く出られる訳がない」という主張をしているようである。だがこれはことの本質とは話がずれている。JBCというのは法人であり生身の身体を持たないから、殴られても痛くないし後をつけられても平気である。被害を受けたと主張しているのは人間であるところのJBC職員である。

だから裁判所としては、おそらく職員が精神的に圧迫される状況であったことを認定することになるだろう。亀田側からそうでないという立証がなされていないからである。ただし、職員個人が受け取る損害賠償の金額としては、ほとんど0、ないしきわめて小さいものとなる。実際にケガを負わされている訳ではないし、利害が相反してきびしい折衝を要すること自体は職務の範囲内と判断されるからである。

たとえば、コンビニ本部と加盟店オーナーのようなケースが近いかもしれない。立場的には本部が強いように思われるが、実際に本部から経営指導のようなものが行われるとした場合、職員個人の立場が強くなる訳ではない。

「誰のおかげで稼げていると思ってるんだ」とすごむオーナーがいるかもしれないし、「まだ話は終わってないんや」と退席を妨げられるケースもあるかもしれない。しかし、そうした場合でも、職員が損害賠償請求するケースはほとんどない。実害が生じれば警察マターだし、態度の悪い加盟店に対しては報告を受けた本部がその加盟店を除籍しておしまいである。
 
今回のケースも同様で、本来ならJBCが亀田ジムを処分して終わりである。しかし、常識的でない亀田サイドは拳論に対して訴訟を起こすという手段に出た。だから、職員側が「損害額がほとんど0」にもかかわらず亀田兄弟と関係者に対し提訴したのである。

結論からいうと、JBC職員vs亀田の訴訟においては、損害賠償額がいくらに査定されるかは問題ではない。職員が精神的被害を受けたと主張するような事実があったかどうか、裁判所の判断が求められているのである。それが裁判所に認定されれば、損害賠償の金額にかかわらず亀田ジムへの処分が軽くなることはない。

もちろん、行列のできる北村弁護士は、損害賠償が少額にとどまれば「実質勝訴」などと言うだろうが、もともと民事訴訟に勝訴も敗訴もない。裁判所は勝ち負けを決める訳ではなく、原告・被告間の調整を図るものだからである。それに、すごく好意的な言い方をすれば、亀田サイドの目的は事件以前の状態に戻ることだが、それができなければ実質的に彼らが得るものはない。

長くなったので続きは明日。(この項続く)

p.s. ボクシング関連記事のバックナンバーはこちら

↓ どれかクリックしていただけるとうれしいです。

にほんブログ村 旅行ブログ 遍路・巡礼へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 定年後の暮らしへ にほんブログ村 アウトドアブログ 軽登山・トレッキングへ
にほんブログ村 格闘技ブログ ボクシングへ にほんブログ村 その他スポーツブログ アメフトへ

拍手[3回]

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

プロフィール

HN:
taipa
年齢:
60
HP:
性別:
男性
誕生日:
1957/04/08
職業:
リタイアしました
趣味:
たくさん
自己紹介:
ハンドルは、足しげく通ったマカオの島から付けました。
当時から使っているので、昔の知り合いの方が分かるように引き続き使用しています。

カレンダー

10 2017/11 12
S M T W T F S
2
5 7 9
12 14 16
19 21 23 24 25
26 27 28 29 30

最新コメント

ブログカウンター


この数字は、2005年2月にniftyで開設してからの通算数字です。

忍者ランキング