Go Down Gamblin' Blog

趣味の世界を中心に、私taipaが日々思うことを述べていきます。

ミゲール・コット防衛戦展望

WBC世界ミドル級タイトルマッチ(6/6、米NYバークレイズセンター)
O ミゲール・コット(39勝32KO4敗) 1.25倍
    ダニエル・ゲール(31勝16KO3敗) 5.0倍

キャッチウェイトでしか戦わないコットを、ミドル級チャンピオンとして認めていいかという疑問はぬぐえない。ボクシングの階級制は、選手の健康管理、また競技の安全上、あまりにも体格差の大きい対戦は避けるべきとの考えから設定されたもので、階級の範囲内であれば各選手が自分なりにコンディションを整え、ウェイトを作ってくるべきである。

もともとキャッチウェイトでタイトルマッチを行う場合とは、上の階級と下の階級のチャンピオン同士が戦う場合に、その中間で契約ウェイトを定め、双方に有利不利が生じないようにするものである。

したがって、もし仮に下の階級の者が勝った場合には、そのタイトルは返上して元の階級に戻るか、上の階級のタイトルを保持する場合には下の階級は返上し、上の階級のリミットで戦うべきである。そうしないと、もともとその階級に合わせて調整している選手に不利になる。

こうしたキャッチウェイトは、もともとチャンピオンがノンタイトルで戦うケースで使われてきた。自身の階級より上の階級で戦えば、もし負けた場合でもタイトルをはく奪されないからである。それが、複数階級制覇が当たり前になった時期に変質した。発端はデラホーヤあたりだったと思うが、上の階級のチャンピオンが万全の体調で戦えないように契約ウェイトが使われ始めたのである。

今日、スーパーウェルターのウェイトで戦ったことのないメイウェザーがスーパーウェルターのチャンピオンであり、ミドルのウェイトで戦ったことのないコットがミドル級のチャンピオンとなっている。本来、こうしたケースは一部の例外を除き認めるべきでない統括団体が、認定料欲しさに原則を外した扱いを平気でしている。カネのために原則を踏み外すような競技に、将来はないのではないかと思ってしまう。

そういう訳で、この試合のキャッチウェイトは157ポンド、ミドル級リミットより3ポンド、約1.4kg軽い。当然、もともとスーパーライトのチャンピオンだったコットに有利、7年間ミドル級で戦っているゲールに不利である。

それでも、オッズはコットの断然有利とはなっていない。私も、もしミドル級リミットでやればゲールにかなり勝ち目のある戦いだと思っている。というのは、ミドル級における実績では、ゲールの方がかなり上だからである。

コットのミドル級の経験はたった一度、タイトルを奪ったマルティネス戦だけである。あの試合は159ポンドのキャッチウェイトで、リミットとの差はわずか。もちろんマルティネスに普段以上の減量の影響はあっただろうが、それ以上に、1年2ヵ月振りに出てきた39歳のマルティネスに、往年の動きがみられなかった。

ゲールはGGGゴロフキンに粉砕されてしまったので評価が下がるのはやむを得ないが、ローマン・カルマジン、トニー・ムンディン、フェリックス・シュトルムといったこのクラスの強豪を破っている元IBFミドル級チャンピオンである。身長でコットを8cm上回り、体格差もかなりある。ゴロフキン以外の2敗はスプリット・デシジョン、微妙な判定での負けである。

コットが下のクラスでオースティン・トラウトに負けたように、体格で上回り、ある程度のテクニックを持つ選手と戦った場合に、攻めの糸口をつかめないままラウンドを重ねる可能性は、かなりあると思っている。

それでもコット有利とみるのは、フレディ・ローチがそのあたりも含めて157ポンドにしたと思われるからで、160ポンドでこのオッズなら、私はむしろゲールに乗りたいくらいである。

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コメント

1. 無題

まさにご指摘のとおりですね。

コットはミドル級のベルトを返上してもいいのでは!?
などと思ってしまいます。


今日の試合内容は素晴らしかったんですけどね...

2. どうするコット

>> ミッチーさん

コメントありがとうございます。

コットが楽勝で防衛したようですね。ゲールは予想通り減量苦があったようで。

前日のウェイ・インで、コットのウェイトが153.いくつだったのでびっくりしました。
昔は下のクラスよりも上でないとタイトルマッチとして認められなかったので、服を着たまま秤に乗ったものですが。(ロイ・ジョーンズがヘビー級で戦った時とか)

さすがのWBCも今回は物言いをつけてましたし、ミドル級王座は返上になるのでしょうか。いずれにせよ次がカネロだとすると、またキャッチウェイトでしょうし。ではでは。

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1957/04/08
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ハンドルは、足しげく通ったマカオの島から付けました。
当時から使っているので、昔の知り合いの方が分かるように引き続き使用しています。

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